2013年12月6日金曜日

~一枚の写真から綴る~ 第11次瀬戸内カヤック横断隊 参加報告2

11月15日の金曜日、瀬戸内カヤック横断隊出発の前日。
僕を含め数名が平生町の佐賀の港の端っこから7日分の食糧他装備を満載したカヤックを漕ぎ出しました。


今回のスタート地は山口県東部、柳井市の南に浮かぶ祝島という離島です。
まずはスタート地まで行くにも一苦労するのが横断隊です。
何人かがせっかくだからカヤックを漕いで祝島へ渡ろうと言い、僕もそれに乗っかったわけです。

出発した佐賀の港近くにはダイドック原さんの新居があります。
今回は怪我のため横断隊には参加できなくなった原さんが見送りにきてくれました。

この日は世間様に申し訳ないような上天気。
明日から始まる厳しい旅への期待と不安を胸に、いい大人たちは好き勝手に漕いで行きます。
寄り道。道草。回り道。
目指す祝島は遠くに見えているのでみんなやりたい放題です。
べた凪なので注意すべきは海上交通くらいなもの。それもいよいよ祝島が間近に迫る長島沖を漕ぐ頃には漁船も見当たらず、海はまるで僕らのもののようで、ゆらゆらと自由に進んでいきました。

そんなこんなでたっぷり3時間ほども掛かって祝島に着陸(到着ではなく、あえて着陸と言います)。
日は傾き、少し肌寒くなっていましたが、いつもお世話になっている島の人たちと先行していた仲間たちに迎えられ、気持ちはすぐに暖かくなりました。

夜は島の人たちのご厚意で歓待を受け、さらに僕はちゃっかり薪風呂に浸かり、宴会場を抜け出して親しい知人の家でさらに飲み食いさせていただき、寝たのは午前を回っていました。
祝島はあまりに居心地が良く、心が優しく柔らかくなり、家族のようなおもてなしを受けているとなんだかゴールしたような達成感と安堵感に包まれ、あれ?明日から出発するんだよなあという非現実感を味わってしまうのが困りものです。

宴会の途中、隊長の村上水軍商会の村上さんから明日の出発は6時半と発表。それに先立って全体ブリーフィングは6時集合。この時期、まだ薄暗い時間帯です。

いよいよ、7日間の瀬戸内の旅が始まります。

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